蒔絵 The Refined Grace of Lustrous Lacquer 現代に蘇る、古の漆塗りの優れた意匠と雅び。京都の収集家の所蔵品から厳選した、19世紀の江戸から明治時代を代表する蒔絵箱の傑作を装丁にあしらいました。漆が乾く前に金銀銅の金属粉を施し「蒔く」ことから、蒔絵(まきえ)と呼ばれる技法です。 職人たちは何百年もかけて、漆の樹液が硬化してつややかな光沢を帯びることを知り、木や紙から創り出した造形の仕上げに使うようになったのです。こうして生まれた見事な漆塗りは、思いもよらないところから美を創り出す人間の能力をあらためて思わせます。
左記を含む | フリーポケット 栞リボン 仕様 | 176 ページ 90 x 180